2011年10月アーカイブ

10/1(土)災害救援ボランティアバスレポート(4)(宮城県石巻市)

宮城県女川町を視察

震災後まもなく7ヶ月が過ぎようとしていますが、今まで何度もボランティアを経験している人も含めて女川漁港を見ての感想は一様に絶句でした。地盤沈下に加えて大潮だったこともあり、女川の波止場は完全に水没していました。

私達ボランティアのできることはとても小さいけれど、前向きな気持ちになってもらうお手伝いをこれからもやり続けなければと思いながら帰路に就きました。

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80cm強沈下した波止場は大潮と重なり水没  女川町中心地の状況、9月からの変化は僅か

ボランティア参加者の感想~高校生の頑張りを称讃

今回の活動計画は現地の人の顔が見える活動にできるよう準備を進めてきました。

良かった点として、

・全体的な感想として荻浜地区の皆さんとの心の交流が図れたこと、特に昼食を仮設の皆さんと一緒に食べたことで交流が深まったこと
・牡蠣やわかめの養殖の準備作業を手伝う貴重な経験ができたこと
・必ず訪れて復興の喜びを共有する約束ができたこと
・海辺の瓦礫処理及び草刈り班は大変だったれどきれいになって満足できたこと

一方反省点として

・鎌など、準備不足だった
・海辺の瓦礫処理は現地の皆さんとの交流が
少なかったこと

現地の皆様との交流が図れたという感想が多く勇気付けられます。
ボランティア活動2回目の高校生は牡鹿半島の被害の大きさに衝撃を受けています。
そして、少しでも役に立った喜びを持ち、次回も積極的に参加したいと書いてくれました。
なによりも各班長さんから高校生の頑張りを称讃する感想が寄せられていました。

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高校生26名の頑張りが目立ちました

今後の那須烏山市災害ボランティアチーム龍JINの活動について

今回の荻浜地区の活動は、被災した皆様の想いを汲んだ取組を模索しました。
これから冬に向かう時期であることも考慮し、できる限り現地の皆様の心に寄り添える活動、前向きな気持ちになってもらうお手伝いをしていきたいと思います。これからも皆様のご協力をお願いいたします。

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合計63名のボランティアと石巻市荻浜地区の皆さんと

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2011年10月17日

DO (00:37)

カテゴリ:ボランティアバス

10/1(土)災害救援ボランティアバスレポート(3)(宮城県石巻市)

石巻市牡鹿地域への支援物資提供とニーズ調査

那須烏山市災害ボランティアチーム龍JINの今回の活動の一環として別便のトラックを仕立て、リサイクルショップで購入し修繕した自転車15台を牡鹿半島に届けた活動を紹介します。1.5トントラックを快く貸していただいた方がいます。そのトラックに自転車を載せて副キャプテン奥成大輔とベルギー出身のダーク・ブレイスの2名で那須烏山市を出発し荻浜で合流しました。

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寄贈した自転車(荻浜家ノ入仮設住宅) 

牡鹿半島の各地域は壊滅的な被害を受けましたが、自転車があるととても便利だと聞いたので多くのリサイクル自転車を買い求めました。これらを修繕し、荻浜家ノ入地区に5台、鮎川浜四ツ小谷地区に5台、鮎川小学校地区に子ども用5台、合計15台を届けました。どの地区もとても喜んでくれました。

サポート班(奥成大輔、ダーク・ブレイス、山村浩之)の3人は、現地ニーズ把握、心通じるボランティア活動の可能性を模索すべく他の地区を廻り多くの人と話をしてきました。

鮎川小学校仮設住宅では、58世帯142名が入居。古内自治会長とお会いし、「牡鹿半島は立地面から、陸の孤島化しがちで、情報や支援が行き届きにくい。いち早く団地として自治会を組織し、自分たちで助け合ってきた」とのこと。現在、元気と前向きさを取り戻すために仮設住宅集会所を自分たちで管理し、交流や趣味活動を始めたとのことでした。今後先生役を探していることや、ミシンなどの器材が不足していることなどたくさんのニーズを聞くことができました。また、泊浜地区では、冬服や食糧等物資が不足、炊き出しも必要な状況であり、このような地区がまだたくさん残っていることも分かりました。

冬着も含めて家財がほとんど流されてしまったまま冬を迎える人がたくさんいます。今後のボランティア活動に、今回調査した内容を活かしたいと思います。

調査した内容で石巻~鮎川間を路線バスが運行開始したことが分かりました。これにより仙台~石巻を復興支援バス(800円)で乗り継ぐことで鮎川まで移動可能となりました。参考に石巻~鮎川間の路線バス時刻表を掲示します。

 

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石巻~鮎川間路線バス時刻表 2011年10月現在

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10/1(土)災害救援ボランティアバスレポート(2)(宮城県石巻市)

石巻市荻浜地区の津波被害と台風被害について

荻浜住宅区長の豊嶋さんからボランティア活動へのお礼の言葉をいただき、津波被害の状況に加えて台風15号で仮設住宅が床上まで土砂が入り込んだこと、さらに海水が増水し牡蠣養殖用ロープが流されるなど、1年間で何度も被害に遭う辛さを話していただきました。現場での説明は具体的で説得力がありました。

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豊嶋区長から挨拶と説明を受ける

 

炊き出し班、他6班でボランティア活動開始

今回の活動は65名という大人数のため6班に分けて活動しました。

1班は炊き出し班、2及び3班は草刈りと瓦礫処理班、3、4、5班は浜辺や海岸周辺の片づけ班です。ボランティア各自が荻浜のみなさんとボランティア相互が笑顔になるため何をすべきかを考えながら自ら行動することを確認して活動を開始しました。

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第1班 仮設のみなさんと炊き出し  第2班 崖崩れによる排水路の修復作業

 

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第2班 草刈りおよび瓦礫処理、土嚢袋詰込み  第3班 草刈りおよび瓦礫処理

 

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第4班 海岸瓦礫処理、燃えるゴミ集め  第5班 海岸瓦礫処理、木くず処理

 

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第6班 養殖準備作業支援、養殖仕掛作りのお手伝い「必ず食べに来てくださいね」とのこと

 

壊れた集会場に素敵な似顔絵のための「釘宮似顔絵スタジオ」を作りました。

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釘宮スタジオの椅子は消毒用消石灰袋です  みなさん似顔絵に大満足でした

 

心遣いの品々を贈りました。JAなす南さんの新米を豊嶋区長さんに子どもたちの絵付メッセージと共にお渡しました。なお、中山農園の梨豊水は昼食時においしく頂きました。

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息子さんたち世代と一緒に

 

NPO法人「野うさぎくらぶ」さんから預かった、子どもたちのメッセージ付ポピーの種を江刺さん(民生委員、漁協婦人部長)にお渡ししました。種は荻浜保育園、荻浜小、荻浜中の花壇に植えるそうです

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 子どもたちのメッセージ付ポピーの種

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2011年10月15日

DO (23:55)

カテゴリ:ボランティアバス

10/1(土)災害救援ボランティアバスレポート(宮城県石巻市)

平成23年10月1日(土)、那須烏山市災害ボランティアチーム龍JINとして災害ボランティアバス第3弾を宮城県石巻市の牡鹿半島の荻浜地区に向けて運行しました。今回の災害ボランティア活動第3弾では、高校生26名を含む過去最高の63名が参加。中型バス2台、サポート車のトラック1台で石巻市荻浜地区、鮎川地区等で活動を行いました。

栃木県那須烏山市の市役所烏山庁舎駐車場を3:00AMに出発、石巻市渡波地区に入る頃から震災後半年以上経過してもなお津波の被害の大きさに驚かされる光景を見ながら9:00過ぎに牡鹿半島荻浜地区に到着しました。

石巻市荻浜地区(旧牡鹿町)は、漁港を持つきれいな入り江で牡蠣の養殖が盛んな、80軒ほどの集落です。今回の津波でほとんど壊滅し現在14軒の仮設住宅に約35名が居住しています。
先日の台風15号で道路にも土砂崩れがあり、仮設住宅にも浸水被害がありました。

石巻市荻浜地区でのボランティア活動の背景

今回の活動は、9月10日に那須烏山市災害ボランティアチーム龍JIN有志メンバーが、チームのメンバーでもありHelpJapan.beを主宰するダーク・ブレイスさんの呼びかけにより、荻浜地区の仮設住宅での炊き出しボランティア活動を実施した時に、仮設住宅区長の豊嶋さんと地区民生委員で漁協婦人部長でもある江刺さんから、住宅の息子さんたち世代が牡蠣養殖の復興のための準備作業を始めたと聞き、浜辺周辺の片づけ作業も含めて、ぜひ応援させて欲しいとお願いしたことから実現したものです。

瓦礫の上に生い茂った草刈りや瓦礫処理、浜辺周辺の片づけ等、お手伝いできる仕事がたくさん出てきました。せっかくの機会なの、仮設の皆さんと一緒に炊き出しをしてボランティア全員で昼食を食べる提案に喜んで応じてくれました。さらに先日の龍JINの炊き出しボランティア活動に合流した東京のアーティスト釘宮さんの似顔絵コーナーも実現するという豪華なボランティア活動になりました。

支援物資と子どもたちのメッセージを届けました

今回の活動には、さらに嬉しい心遣いが加わりました。JAなす南さんから新米300kg、那須烏山市八ケ代の中山農園さんから栃木の梨豊水2箱約10Kg超です。さらにNPO法人「野うさぎくらぶ」さんから子どもたちのメッセージ付ポピーの種、この袋の中には、那須烏山市長と高根沢町長のメッセージも含まれています。

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JAなす南 山田組合長から新米の授与式子どもたちの絵を持ちながら

新米については10kgに小分けにして那須烏山市の子どもたちの応援メッセージを貼り付けて届けようと計画しました。応援メッセージに応じてくれたのは那須烏山市ガールスカウト、NPO法人「野うさぎくらぶ」の子どもたち、チーム龍JINメンバー大和さん率いる少年野球部の子どもたち及び栃木県立烏山高校福祉委員会の生徒の皆さんです。全部で50枚も集まりました。

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子どもたちの絵付メッセージ

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11/19(土)災害救援ボランティアバス参加者募集(宮城県石巻市牡鹿半島)

東北地方の被災地へ栃木県那須烏山市よりボランティアバスを運行します。今回の第4便は宮城県石巻市牡鹿半島での活動です。休日を利用してボランティア活動したい方を募集します。

ボランティアに参加する
ボランティアに参加するにはこちらをクリック
日時
11月19日(土) 午前3時出発予定
現地活動予定時間は9:30頃~14:30頃まで 帰着予定は21時頃を予定
※現地状況により時間変更する場合有 荒天時は中止になる場合有
集合場所
那須烏山市 烏山庁舎職員駐車場集合


より大きな地図で 那須烏山市 烏山庁舎職員駐車場 を表示
交通手段
中型バス
活動場所
宮城県石巻市牡鹿半島 鮎川地区、泊浜地区
活動内容
鮎川地区にて浸水地域の瓦礫処理、環境整備活動

※一部の方には、下記の活動を支援していただく場合がございます。
・鮎川地区仮設住宅の皆さんとの交流活動(一部の方)
・泊浜地区での炊き出しおよび交流活動(若干名)
服装
汚れてもよい服装(帽子、長袖・長ズボン、上下カッパ(雨天時)等)


※活動時にハチに刺される被害が増えているようです。対策として以下の点に留意ください。

・肌を露出を控える
・黒い服を着ない
・帽子を着用する
・整髪剤や香水、化粧品などの臭いのするものは身に着けない
持ち物
皮手袋(必須)、長靴(踏み抜き防止対策が必須)、防塵マスク、耐油性ゴム手袋、帽子、ゴーグル、タオル、ウェットティッシュ、着替え、昼食、飲料水、保険証、角スコップ(側溝用小サイズをお持ちの方)、その他各自必要と思われるもの
参加費用
自己負担 1人1,000円(保険料含まず・当日徴収)
保険
ボランティア活動保険(天災タイプ:490円)への加入が必須(自己負担・当日徴収)
定員
30名(先着順・男女不問)
※市内在住者・通学者・在勤者、市外の方で本活動に賛同される方
申込方法
下記の「ボランティアに参加する」ボタンをクリックして、リンク先の参加申込みフォームに必要事項を記入の上お申し込みください。

募集期間:11月8日(火)まで先着順にて受付

ボランティアに参加する
ボランティアに参加するにはこちらをクリック

※リンク先からお申込みできない方は、下記のお問合せ先へご連絡ください。
問合
那須烏山市災害ボランティアチーム龍JIN事務局 奥成大輔
0287-84-1477
e-mail:info@nasukarasuyama.org

社会福祉協議会烏山支所窓口 山村浩之
0287-84-1294(平日9時~17時)

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